このプロジェクトでは,下記の各研究室にまたがって装置等を配置し,有機的に連携をとりながら研究を進 めることで,『機械的解析」のバーチャルな研究拠点を形成しています。さらに,NEDOプロジェクトの枠内で企業・公的研究機関,大学と協力しながら,基礎データから実セルスタックの解析に至る幅広い課題を実施しています。
SOFCの信頼性を確保の共通基盤となる材料特性データの取得・整備 (工学研究科 湯上研,橋田研;多元物質科学研究所 雨澤研)
SOFCに使われる材料には,結晶格子中の酸素イオンなどが一部欠損(抜け穴ができる)ものや,雰囲気に応じて酸素が出 入りするものがあります。これらの欠陥は,高温での機械的な特性や応力分布に影響を及ぼすため,運転条件と同じ温度・環境で測定された物理化学的・機械的 特性データが必要になります。ところが,そのようなデータはこれまでにほとんど発表されていませんでした。
本研究プロジェクトでは,測定装置を改造・試作して,高温・雰囲気制御下での機械的特性の測定を行うことで,実用的にも,基礎科学的にも興味深いデータを取得しつつあります。