2016年3月4日

次世代のエネルギーシステムへの展開と環境問題への貢献

川田研究室で行っている研究成果をどのように社会に還元して、エネルギー・環境問題に貢献したいと考えているかのビジョンを簡単にご紹介します。

まず一つには、現在行っている固体酸化物形燃料電池(SOFC)の研究の成果により、SOFCを社会に広く普及させることで、エネルギーの高効率利用に繋げたいと考えています。

たとえば、2011年に市販化された家庭用燃料電池システムを利用したMicroCHP(小規模の熱電併給)が本格普及すれば、民生の家庭部門で大きく伸びている一次エネルギー使用量、およびCO2排出量の大幅な削減に繋がります。MicroCHPで培った技術を中規模のCHPシステムへ展開できれば、エネルギーマネージメントシステムと連動させて小さなコミュニティーレベルでのエネルギー利用の高効率化、さらには災害にも強い自律分散型のエネルギーコミュニティーの構築にも繋がっていきます。また、機械的な信頼性が大きく向上すれば、燃料電池自動車用にSOFCを搭載したり、電気自動車のレンジエクステンダー(走行距離を延長する充電器)としてSOFCを利用することもできるかもしれません。

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また、SOFC研究に利用している技術の水平展開、および固体イオニクスの学理探究から得られる成果から、再生可能エネルギーからの高効率な水素製造システムや、大容量の蓄電池システムなど、スマートエネルギーシステムに必須の新しい技術開発に繋げ、これらの成果を統合し、現在エネルギー供給の基幹となっている系統エネルギーとも緩く連携して供給安定性も担保した「地産地消型の新しい分散エネルギーシステム」の創造に繋げて社会に貢献していくことを目指しています。

 

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