論文が公開されました!(2025#10)

SOCsの空気極として用いられる(La,Sr)CoO3-δ (LSC) 系材料は、薄膜とバルクとで酸素不定比 (δ) が異なると報告されています。川田研では、兼ねてからこの起源を追究してきました。

今回の研究では、Aサイトの組成 (La:Sr比、SrをCaへ置換) を変化させ、その薄膜とバルクの不定比の違いや、分解のしやすさをモニターしています。

薄膜の酸素不定比評価は、パルスレーザー蒸着によりCeO2系固体電解質上に薄膜を成膜し、酸素分圧と温度を変えながらインピーダンス測定を行い、化学容量(Cchem)を算出しています。

バルクの酸素不定比評価は、熱重量分析およびクーロメトリック法により行っています。

薄膜の酸素不定比の違いは、元素の偏析や組成不均一性に由来している、ということを、明らかにしています。

Bサイト置換のアプローチからこの問いへ迫る論文と合わせて、詳細は本文をご覧ください。

Title: Oxygen Non-Stoichiometry of Bulk and Thin Film of Co-Based Mixed Ionic and Electronic Conductors

Authors: Nanaha Miyashita, Riyan Achmad Budiman, Takamichi Miyazaki, Mina Yamaguchi, Katherine Develos-Bagarinao, Keiji Yashiro and Tatsuya Kawada

Jouranl: Journal of The Electrochemical Society

DOI: 10.1149/1945-7111/adfe1e